個人事業主が銀行融資の審査に通るコツ

個人事業主として仕事をする時、まとまった資金が必要になる場面があります。そこで銀行融資を申し込んでも、断られることは珍しくありません。では、どうすれば審査に通るのかと言うコツを紹介していきましょう。ここで確認しておかなければいけないのが、審査に通らない原因です。なぜ銀行融資を受けられないのかというと、個人事業主は社会から信用される度合いが低いという事実があります。

個人事業主になる手続きは、法人になる手続きよりもはるかに簡単で、どんな事業をしているのかさえよくわからい事が多いです。半年後も商売を続けているのかさえ怪しい相手に、融資をしようとする銀行は少ないでしょう。でもそれは、銀行融資が不可能というわけではありません。信用を高めるための地道な努力をすれば対応が変わってきます。

まず、法的に商売をしていることを認めてもらうためにも、税務署に開業届を出すことは絶対に必要です。それから、納税の義務を果たすためにも確定申告も忘れないようにしましょう。信用度を高めるために、住所を都会の一等地にすることも効果的ですが、そこでバーチャルオフィスを利用することは良い結果になることもありますし、悪い結果になる可能性もあります。

良い結果になると言うのは、無駄なコストを削って商売をしているから黒字が出しやすいだろうと認められるからで、悪い結果になるのは住所を偽っているとみなされて信用できない相手と思われてしまうからです。

最近では前者の認識が増えていますが、銀行や担当者によってどうなるのかわかりませんから、リスクを避けるためにはバーチャルオフィスの利用はやめておくほうが無難です。

あとは、返済できる能力があることを証明するためにも、黒字経営を心がけましょう。銀行融資を申し込むときに書類を提出するので、誤魔化すことはできません。見える形で経営が順調だということ証明できれば、審査に通りやすくなります。でも不況など社会的な要因で黒字が赤字に転落してしまったといったときには、黒字ではありませんが考慮される可能性があります。

さらに信用度を高めるならば、信用保証協会を通じて申し込むと審査に通りやすくなります。信用保証協会というのは、保証人のようなもので万が一の時には代位弁済で銀行のリスクを減らせます。これまで銀行からさんざん融資を断られていた個人事業主も、信用保証協会に信用保証料を支払って保証人になってもらえば立場を有利にできます。

注意点として審査に通常よりも時間がかかります。急な支払いで資金調達をしなければいけないときには、間に合わないので別の方法を探しましょう。